電車に乗る
3月振りに電車に乗る。
1月後半から3月の中旬まで、電車で片道約1時間のところに通っていた。
家からだと考えると片道1時間30分。
ふと、あの夜を思い出す。
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全てが初めての人たちと短期決戦で売上を作っていく。
1番先頭に立って売上を取る見本を見せなければいけない。そうじゃないと、みんなどうやればいいか分からないし、ついて来てくれない。
プラスしっかりコミュニケーションを取って、お互いが話しやすい環境を作らないと、大抵何も得られずに終わってしまう。
6時に起きて、家に帰ると深夜0時。
慣れるまではそんな日が続いた。
まだ始まったばかりの1月下旬。
早くも疲れがピークになっている。
重い身体をなんとか帰りのバス停まで引きづらなければ。明日も早いな。明日は何を指示しようかな。そんな気持ちで駅の中を歩いていた。
「あ!」
声の先を見ると、飲んだ帰りの友人が3人。
私の顔はだいぶ疲れていたようで、みんなに心配をかけているのが分かる。
何を話したかはちゃんと覚えてないけど、
最後にみんなにハグをしてもらって、泣きそうになった事を覚えている。
バイバイして、バス停に向かう。
少し心が柔らかくなっていた。
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あの10分ほどの夜の時間。
友人達の顔を見れたことと、友人達のハグ。
私の心を救ってくれるのは、いつも友人達。
ふと、思い出すあの夜。
これからも、電車に乗る時は思い出すに違いない。