8月のチキン
ふとした時、「あの人に会いたいなぁ」と思えることは幸せだと思う。
それと同時に怖くもある。
その「会いたい」は依存ではないのかな
甘えたいだけじゃないのかな
ぐるぐるぐるぐるといろんな感情が入り混じる。
今年の8月は見事に感情が振り回された。
夏の暑さもあり、身体もしんどくて、仕事もうまくいかなくて、どんどん沼にはまっていった。
その沼にはまると人を羨んだり、寂しかったり、自分を信じられなくなったりして、はまってる間は、なーんにもうまくいかないのだ。
今年はいい年って書いてなかった?と星占いを何度も読む。何度読んでも内容は変わらないのに。
好きな音楽を聴いてもだめ。映画を観てもだめ。
不安だけが残って、それは疲れになった。
そして動きたくなくなる。
怖いのだ。
何をしても、誰かの反応が怖いし。
気になってることも、動けずにそのままにしてる。
それを月末まで…引っ張った。
引っ張ったなぁ。しんどかった。
沼から救ってくれたのは友人だ。
動けない私の背中を押してくれた。
前に一歩、進む勇気をくれた。
それは本当に些細なことなんだけど、それすら出来なくなっていた。
小さい一歩を踏み出せた。
その後の開放感ったら。
自分の知ってる、優しい世界が戻っている。
私の目に移る世界は美しい。
心が弱ってる時は、気になってることに対して動けばいいのか。(まぁ、それが難しいんだけど。)
気温が落ち着いてきた。
夏は少しずつ、ここから離れようとしている。
9月がやってくる。
電車に乗る
3月振りに電車に乗る。
1月後半から3月の中旬まで、電車で片道約1時間のところに通っていた。
家からだと考えると片道1時間30分。
ふと、あの夜を思い出す。
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全てが初めての人たちと短期決戦で売上を作っていく。
1番先頭に立って売上を取る見本を見せなければいけない。そうじゃないと、みんなどうやればいいか分からないし、ついて来てくれない。
プラスしっかりコミュニケーションを取って、お互いが話しやすい環境を作らないと、大抵何も得られずに終わってしまう。
6時に起きて、家に帰ると深夜0時。
慣れるまではそんな日が続いた。
まだ始まったばかりの1月下旬。
早くも疲れがピークになっている。
重い身体をなんとか帰りのバス停まで引きづらなければ。明日も早いな。明日は何を指示しようかな。そんな気持ちで駅の中を歩いていた。
「あ!」
声の先を見ると、飲んだ帰りの友人が3人。
私の顔はだいぶ疲れていたようで、みんなに心配をかけているのが分かる。
何を話したかはちゃんと覚えてないけど、
最後にみんなにハグをしてもらって、泣きそうになった事を覚えている。
バイバイして、バス停に向かう。
少し心が柔らかくなっていた。
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あの10分ほどの夜の時間。
友人達の顔を見れたことと、友人達のハグ。
私の心を救ってくれるのは、いつも友人達。
ふと、思い出すあの夜。
これからも、電車に乗る時は思い出すに違いない。
光の中をさまよう
光を浴びて
風の中に身を置く。
今日は外にいる時間が長かった。
室内やネットの世界に行きたくなかった。
(時々友人に連絡したりチェックはする)
自然が目に入って、車の音が聞こえないところに行きたい。
でも、なかなかそういう場所がない。
5月29日で10周年だった。
関係が続いていれば。
あの時苦しかったのは、好きだったからなのか、執着だったのか、今はもう分からない。
いや、単に自分の存在価値の問題かもしれない。一緒にいた人の中から自分の存在が排除される。そんな大げさな事では無いんだろうけど。
少なくとも当時の自分には、人生の糸を切られたような痛みがあった。
それがどうだろう。
私は今、友人たちや良い人たちに囲まれて、笑って、ご飯を食べれている。
あの時の痛みは思い出せば泣けるから、まだしっかり向き合えていないけど。
生きてることがそうさせてくれたなら、
生きることにはパワーがあって、
侮れないものなのだな。
生きるは強い。
美しい光の中で、
さまよいながら今日も生きる。
・ ・ ・ ・ ・ ・
友人のお母さんが亡くなった。
「今朝、母が亡くなりました」
急だったこと、明日会う予定をしていたこと、
そして、「しっかり見とどける」という締めくくり。
なんの物語がはじまったのだろう。
そんなことが、頭に浮かぶ。
頭に入ってくる「突然の死」は、
彼女に返す言葉を考えさせてくれない。
そして、いつも世界は「他人事」で過ぎていく。当事者にはなれない。
私は、母がだんだんと弱っていく姿を見て、
お別れをした。
母の体はみるみるのやせ細り、
歩くのもしんどくて、父が腰を持ち上げると、
ひょいっと、軽々と体が持ち上がる。
あぁ、この人は死ぬんだな。
と会いに行くたび思っていた。
それはそれで悲しいし、怖かったのだけれど、
お別れが近いのだという心の準備はできていた。
突然の母の死と向き合うことになった友人は
どんな気持ちでいるだろう。
優しさと強さを持ってる人だから
現実をじっくりじっくり受け入れようと
自分と向き合ってるに違いない。
次に会う時は笑顔で会えるだろうか。
Can you still dance?
日付が変わる数時間前。
イヤホンから流れた曲。
自転車を漕ぐ夜道の、風景が変わる。
その曲が好きになった瞬間。
目を閉じて浸って、
曲の終盤で目を開いた時、
ステージは深い深い、海の底。
あの時イヤフォンから流れた曲が、1曲目だった。
『SAKANAQUARIUM2018 魚図鑑ゼミナール HALLTOUR 2018-2019 』新潟県民会館。
サカナクションのライブに初めて参戦してきた。
ベストアルバム『魚図鑑』が浅瀬、中層、深海とテーマを持った作りになっていて、ライブは深海から中層、浅瀬へと、落ち着いた曲から徐々にアッパーな曲へとテンションを上げていく。
いやー、久しぶりに踊った!
席が通路側ということもあって、赴くままに体を動かした。
昔はライブで曲にノルということが苦手だったのだが、(背が高いから人の邪魔になる、というのもある)この数年は、開き直っている。音楽に体を任せるのは楽しい。
存在はもちろん知っていたし、何曲か聴いていたのだが、ちゃんとMV見たりアルバム聴いたのは、実は最近。
いろいろ漁っているうちに、どうしても、Liveでサカナクションの音楽を感じてみたかった。
ステージのアーティストに集中していなくても、光と映像で作り上げる空間が、音楽と自分を繋いでくれる。音に浸れるLive。音楽に潜った。
すごく考えられているステージだなぁ。。
映像に映されるオイルアートはリアルタイムらしいし、音の聴こえ方とか、あらゆることを考えてるんだろうな。
集中が途切れず、こんなに音楽と向き合えるLiveって、過去にあったかな?
自分の中では初めてだ。
後半は「ありがとう!」と踊りながら、時折拝んでいた。同じ時代に生きて、音楽を届けてくれてありがとう。
もちろん、これは私の感じたことであり、全ての人がそう思うことはないだろう。
ただ、ここまで音楽に変態で、音楽の未来を考えている人達がいるんだということは、どこかに残しておきたい。
2019年のアリーナツアーは全公演サラウンドですよ!うわぁ。。行きたい。。
体験したい。。
(大きい会場って、音の届き方が場所で違うんだもん!あれ、ストレスなんですよね。リアルタイムで聴いてるはずなのに、リアルタイムじゃない感。)
Liveへ行って、そして山口一郎にまた、言われたいんだ。
「まだ踊れる?」って。
オフ
ブログを月に一度は更新しようと思っていて、
つい月日が経ってしまった。
その間に、友達と遊び、芸術祭に行き、
ステキな撮影をして頂き、平間至さんのトークを聞き、、楽しい日々を、、
楽しい日々を過ごしていたのだが、、
結果体調を崩しました。
正確には「休みなさいよ〜」と身体からサインが出てしまった。
確かに、ちょっとダルいし、ネガティブモードだし、でもまぁ、こんなのいつもの事よ、仕事は変わらずできるし、
と放って置いたら出てきた。
いつもなら「うわーん!ショック!」
と思うのだが、今回は
「わぁー!お知らせしてくれてありがとう!私の体、優秀!!」と感謝してしまった。
なので今週は仕事以外は「オフ」にすると決めた。
「オフ」にしようと思ったら、自然にブログを書きたくなった。
ドラッグストアの薬剤師さんに
「疲れとかストレスが溜まると症状が出るので、しっかり休んでくださいね」と声をかけられ、思わずウルッとしそうになる。
(その後、すかさず「免疫力を高めるなら、こういうドリンクがいいですよ〜」とさりげなくお勧めされる。そういうの、嫌いじゃない。)
なーんで、こんなに力が入ってたんだろう。
休んでいいんだー!と思ったら、気持ちが楽になってきた。
自分が万全じゃないと、人に優しくできないし。
悪い方、悪い方へ考えてしまうし。
「楽しい」と感じる余裕も無くなる。
撮影の話とか、内藤礼展とか、
残しておきたい「書きたいこと」があるのたが、
まずは「オフ」を楽しもう。